NISHINOYAMAHOUSE

about

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京都の大宮西野山の閑静な住宅地に位置する全10住戸からなる集合住宅です。

敷地は緩やかな斜面地ですが、大きな菜園が隣接していて、どこか伸びやかで開放的な雰囲気があり、
東には遠く如意ヶ岳の大文字ものぞめるような立地です。

この建物の外観は、周りの戸建て住宅と同じぐらいの大きさの21枚の勾配屋根によって、
一つの大きな屋根をつくっています。

それは小さな町家が集まったようにも見えます。
各部屋は屋根とはずれて配置されているので、屋根の下には室内と同じくらいたくさんの庭や路地があります。

庭を囲い込みながらいくつかの部屋がひとつながりに連続する住戸や、
庭をはさみながらはなれのある住戸など、各住戸は2〜3枚の屋根の下で、斜面に沿って点在しています。

また部屋単位でみても、屋根の向きや高さによって、天井の低い屋根裏のような落ち着いた雰囲気の部屋や、
ロフトのある天井の高い明るい部屋などいろいろな部屋があり、どの部屋も様々な方向から光や風をとることができます。

たくさんある庭も、通りに面して開けたみんなが使える庭や、住戸によって囲まれた屋根下の半外部のような庭などがあり、
また細い路地を抜けると空の開けた 明るい庭があったり、その向こうに屋根下のプライベートな庭が見えたりと、
様々な場所や風景が建物全体にひろがっています。

この建物では屋根の下にそういった部屋と庭が一緒にあることで、
屋内だけではなく、屋外での生活も楽しめるような住まい方ができればと考えました。
そうし て、各住戸や庭がそれぞれ独立していながらも、
自然で良好な関係性を築けるような、そんなひとつの大きな環境が生まれれば良いと考えています。

さらにそれが、この敷地の中だけではなく、その周りの環境ともつながっていくことを期待しています。

architect profile

妹島 和世 せじま かずよ

建築家。1956年茨城県生まれ。
81年日本女子大学大学院修了。伊東豊雄建築設計事務所を経て、87年妹島和世建築設計事務所設立。95年〜西沢立衛とSANAA設立。
主な受賞に、日本建築学会賞、日本建築大賞、芸術選奨文部科学大臣賞美術部門、プリツカー賞2010など。
主な作品に、金沢21世紀美術館*、トレド美術館ガラスパビリオン*、Dior 表参道*、スタッドシアター*、ニューミュージアム*、ROLEXラーニングセンター*、ルーブル・ランス*。

※ * 印はSANAA

妹島 和世
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